2018-07-09

【書評】幸福の資本論は、現代を生きる人の大きな指針であり、教科書である。自分の人生の設計を考えるならまず読もう!

幸福の資本論の基本的な考え方

こんにちは、じゅんです。

今日は、橘玲さんの幸福の資本論の書評を書いていきたいと思います。

先に結論を言うと、去年読んだ本の中で最も素晴らしい1冊でした。ちょうど転職や結婚を考えている時期だった私に、自分の人生を考えるベースというか起点を作ってくれた本で、どう生きていくのが幸せかということを考えて意思決定をしていくのに必ず役に立つ本だと思います。

この本の根幹の考え方をざっくり、簡単に内容を紹介していきます。

幸せに生きるための3つの柱

  • 金融資産(お金や株式など、自由が手に入る)
  • 人的資本(仕事する能力や実際の仕事のこと、やりがいが手に入る)
  • 社会資本(家族や友人のこと、絆や共同体が手に入る)

本書の主張を、ざっくりといえば人間が幸福になるというのは、上記の3つの柱をどのようにバランスをとって人生を設計していくかなんだよということです。

そして、上記3つを同時に満たすようなことはほぼ不可能で、この内2つを獲得するような人生は不可能ではないということ、そしてライフステージの中でどのようなモデルケースがありうるのかを示したのが本書です。

例えば地方のマイルドヤンキーであれば、↑の社会資本(要は友達)を豊富に持っている状態です。一流企業に入って友達も恋人もいる若者であれば、人的資本と社会資本を持っている状態になります。それぞれプア充、リア充と本書の中では定義されています。

ここで重要なのは金融資産を多く持つことと、社会資本を多く持つことが往々にして相反してしまうことがあります。要はお金持ちになると友人や家族関係が希薄になっていくようなイメージでしょうか。
また、老人になると金融資産と社会資本はあるが、人的資本はないことが多いです。このようにすべてを得るのは難しいゲーム設計の中でどのような戦略で生きていくのか、そして自分はどの柱で幸せを得ていくのかということを考えるのが、幸福に生きていくことに繋がるのだと私は理解しました。

私の幸福な人生のための戦略

では私は人生においてどういった状態を幸せと考えたかといえば。

  • 仕事のやりがいや自己実現を通して幸せに行きていきたい
  • 金融資産からくる自由は↑のために必要だと思っている(お金軸以外で仕事を選べるため)
  • 友人や家族は小さい人数を大切に出来ればOK

とにかく仕事等を通じて社会に対して価値を提供する、その過程で仲間とともに何かを成し遂げる。それが人生を通しての最も幸せを感じることなんじゃないかと思っています。

一方で、安定志向というか客観的な安定性が欲しいタイプなので、一定以上の金融資産を保持したいという気持ちも強いです。お金のために働くという状態ではなく、お金以外のものをトッププライオリティとし続けるために、金融資産の充実は必要条件になってくるなと思いました。

一方で、仕事に関係のない友人関係は狭く深くであればOKかなと思っており、変にベタベタしないほうが逆にいいなと思っています。結婚して家族が出来、将来的に子供が増えることを考えると、家族は幸せにしたいなと思います。

ということをベースに考えたときに、20代でやりたいこととしては、人的資本にレバレッジをかけて、金融資産とスキルの両方が得られるような場所に行くことかなと考えました。
具体的に言えば、スタートアップにストックオプションを得てトライすることです。失敗すれば給与等は普通の会社にいたほうがよかったねとなるリスクもありますが、うまく行けば、一定の金融資産を築けるというアップサイドがあります。そこにかけてみようと思いました。また、スキルや経験としても、子供のいない20代が気軽に行けるラストチャンスだという気持ちがあり、挑戦することを決めました。

転職して1年近く経ちますが、挑戦したことはよかったなと感じています。
とはいえ、スタートアップ一本足では厳しいので、このブログも始め副業の方でもリスクヘッジを試み始めた感じです。

まとめ

ということで、やや私の話が多くなってしまいましたが、この本は人生においての幸せをシンプルに定義した上で、モデルケースを幅広く提示してくれるので、自分自身の話として落とし込みやすいなと感じます。

同時期にLIFESHIFTを読んだのですが、テーマや理論としては面白いものの、実際に自分の生活に落とし込んで考えやすいかというと微妙なところで、その点においては完全に本書に軍配が上がります。

私と同じように、20代後半になり、いよいよ自分の人生の大きな意思決定をこれから数年でいろいろとしていかないといけないというときに、最初の起点として考えるのに最適な1冊だと私は思いますし、実際そうなりました。

キャリア系の本は、割と筆者のキャリアの正当化になりやすい部分があり、なかなか参考にし辛い箇所とかが多かったりするとしんどいですが、本書はその間逆なので良いと思います。とはいえ、個別のキャリアは自分で考える必要はあるので、そこはやらないとですが。

買って損はない1冊です。ぜひ手にとって見てください。
以上、【書評】幸福の資本論は、現代を生きる人の大きな指針であり、教科書である。自分の人生の設計を考えるならまず読もう!でした。