2018-06-27

Hagexさん殺害事件の加害者と、社会全体のアイデンティティ化人口の増加という構造と、今後の振る舞い方について

Hagexさん殺害の犯人はアイデンティティ化の一例なのかもしれない

こんにちは、じゅんです。

はてなの有名ブロガーHagexさんが殺害された事件が、ネットで話題になっています。はてな民ではないにもかかわらず、Hagexさんのブログ記事は定期的にTwitter経由等で読んで楽しませていただいておりました。
ご冥福をお祈りします。

さて、今回の事件の犯人は、はてな上での有名な荒らしだったようですが、アカウントを通報され凍結されることを繰り返していく中で恨みをつのらせ犯行に及んだとの報道が出ています。

ここで犯人に思ったのが、先日書評した橘玲さんの「朝日ぎらい」に出てくるアイデンティティ化という話です。

いわゆるネトウヨの説明の文脈で出てくるのですが、自分のアイデンティティである「日本人」を過剰に評価することで、自分自身の自尊心を保っているという話です。

自分が持っている数少ないアイデンティティを優れているものとして認識していること、それが脅かされたときに異常なまでに攻撃的になり、ヘイトを繰り返すことなどが特徴として上げられていました。

今回の事件の犯人も、はてなで荒らしをしつつ、はてな民(その中でも優秀な自分)というアイデンティティに大きな依存をしていたのかもしれないと感じました。

上記の本の中でも出てきますが、こういった人たちは、自分のアイデンティティが攻撃されると、本当に自分の身体が痛むような苦痛を精神的に感じるそうです。この犯人が逆恨みに近い形でHagexさんを殺してしまったのは間違いがなく、それは許されることではありませんが、アイデンティティ化を考えると誰しも彼になりうる可能性があったのかなぁと思ってしまいました。

今後アイデンティティ化から発する問題が増えていくのかもしれない

今回の事件を、アイデンティティ化が進んだ人に対して、アイデンティティを攻撃してしまった結果の過剰反応として捉えると、自分自身無関係ではないなぁと感じてしまいます。

往々にして、アイデンティティ化が進む人というのは、自分として誇れるアイデンティティが少ないことが多いです。今回の犯人も無職だったように、現実世界で誇れるアイデンティティがなくなってきたときに、自分がすがれるアイデンティティを過剰に評価し精神を安定させるわけですよね。

最近では、ネットで「無敵の人」という表現をされることがありますが、要は社会的地位や生活や交友関係など、失うものがなにもないような人は無敵であり、そういった人のテロ的な行為は止めようがないし、彼らは別に失うものがないので恐れもしないという意味で、恐怖されています。

まさに、アイデンティティ化が進んだ人たちというのは、無敵の人が多いのかもしれません。そしてその人を暴発させるのは、案外些細なひと押しかもしれないし、それを自分が押してしまわない保証はないなと感じる次第です。

先日は新幹線でのテロ的な殺人事件がありましたが、これも一つのアイデンティティ化の末路なのかもしれません。私自身もこういったブログなどで情報を発信する以上、一定リスクが伴うことを改めて感じる事件でした。

世界の分断が一定発生することを前提にしたほうがよさげ

今後、経済的にも社会的にも格差が広がっていくと、それに付随してどんどんアイデンティティ化をしていく人々は増えていくでしょう。
また、それに伴う今回の事件なども増えていくと思います。

情報発信者などはそういったリスクを踏まえて、公共の場ではポリコレがしっかりとした発言をするでしょうし、安易に人を攻撃しなくなっていくと思います。
一方でそういったやばい人たちがいないクローズドのコミュニティの価値があがり、その中で有用な情報が回るようになっていくのではないでしょうか。結果として、より情報格差はすすみ、結果としての経済的な格差も進むのではないかと思います。

インターネットが世の中をつなげた結果として、より世界が分断していくというのは悲しくもありますが、今後はある程度そういう方向に進んでいくことを意識して事業等を仕掛けて行く必要がありそうです。

まとめ

ということで、今回の事件を受けて、アイデンティティ化という社会のトレンドを考えてみました。

特定のアイデンティティを攻撃すると圧倒的なヘイトが来ることは、なんとなくわかってはいましたが、さらに特定の個人を攻撃することは過剰な恨みを買う可能性があるということを示した事件だったと思います。

以上、Hagexさん殺害事件の加害者と、社会全体のアイデンティティ化人工の増加という構造と、今後の振る舞い方についてでした。