2018-06-06

結局何を言ったかよりも、誰が言ったかのほうが重要で、人を動かすんだという事実から目を背けるべきではない

「誰がいうか」VS「何をいうか」

こんにちは、じゅんです。

8年ほど前、私が就活生で、意識の高い学生だったころ、「誰が言うかよりも何を言うか」というDeNA社ののカルチャーにめちゃ惹かれた記録があります。

頭でっかちな学生あるあるですが、自分が頭がいいと勘違いしていた私は、↑の言葉+若手から活躍みたいな世界観に惹かれました。要は勉強ができる人が活躍するを是とする世界観だと勝手に解釈して浸っていたわけです。

8年たち現在、結論をいうと、ビジネスをチームでやる状況においては「誰がいうか」が一番重要だなぁと感じています。

私の少ない経験の範囲だけで見ても、論理だけで帰結できるビジネス上の課題というのはほとんどないし、整理や解決の難易度が著しく高い課題というのも案外少ないです。

つまり大多数の仕事は、論理だけで解けない場合や、やるべきことはわかっていて、やり切れるかどうかが最大の問題だったりするということです。

そういった状況において、個人でなくチームでなにかに取り組む場合、最も重要なのは「人を動かす」力です。人を動かすにおいては、論理に立脚した正論というのは案外弱いです。なんと言っても大切なのは、「信頼」です。要は、「〇〇さんが言ってるから〜」で人が動くことです。

ホリエモンを始め、著名なビジネスマンが口をそろえて言う「信頼が重要」というのはつまりそういうことです。

論理は前提であり、習得可能なスキルである

もちろん、そもそもとして何を言うかが重要でないということではありません。
論理的な思考能力や、大枠としての戦略なくしてのビジネスはほぼ確実に失敗します。

ですが、論理的思考能力を持っている人は、想像以上にたくさんいます。よってそれだけではビジネスの領域において差別化要因になりえません。

差別化になりうるのは、論理では説明できないユーザー感覚の部分だったり、とにかく結果にコミットしてやり抜き実谷力だったりすることが結構あるように思います。
もちろん更にマクロな市場環境等が与える影響はさらに巨大です。

ただ、未来を正確に予想できる人間はいませんので、そこも不確実な領域に対する仮設を作れるかです。論理で整理できるのは、確率として整理することくらい。最後の意思決定と、その実行は別の話なんです。

とうことで、論理は重要だけど、現時点ではある程度まではスキルとしてコモディティ化していて、今はその先の部分が差別化の要因になっているということですね。

「誰がいうか」をないがしろにして失敗するパターン

具体的に私が身近で見た話で、失敗するパターンを紹介します。

コンサル出身のAさんは、事業部の中長期戦略を描きました。
それ自体は非常に合理的かつ市場環境に対しても妥当な判断をされていて、戦略としては納得できるものでした。
ただ、その戦略策定のプロセスにおいて、現場の意見などを効かなかったり、頭出しがないままに、長期のプランをぶち上げたため、周囲は冷めてしまい、結局その戦略も形骸化してしましました。

めちゃめちゃあるあるですが、現場の状況などを考慮せずに、上からドンと正論いって失敗するパターンですね。しかもコンサル出身の人にありがちですが、現場の人とかが状況をわかってないような言い方で上から説得的に話しちゃうんですよね。こういう人はエンジニアにも嫌われますし、みんな動いてくれません。Aさんは結局その信頼を取り戻せずに、転職していきました。

もう一つの事例を上げます。
エンジニアのBさんは、大手WEB企業出身。技術力も高く、コミュニティ活動も活発。

ベンチャー企業に転職して来たBさんは、ガンガンモダンな開発手法や技術を導入を提案します。今までの開発体制は古い、今はこうするのがスタンダートだ、〇〇というリスクがあるからやるべきだなどなど。もちろんBさんが言っていることは正しいのですが、事業部サイドとの調整もなく、今までのコンテキストへのリスペクトもなく批判ばかりしており、皆から煙たがられました。
結果、改善もすすまず、環境の悪さに不満が強かったBさんは転職していきました。

Bさんが言ってることは、技術者という観点において正しかったです。ですが、人間関係や今までのコンテキストといった論理で説明仕切れない部分をないがしろにしてしまったため、うまく改善が社内に浸透しませんでした。

チームでやるなら信頼はマスト

振り返って考えてみると、DeNA社の「誰が言うかよりも何を言うか」は、普通にいくと「誰が言うか」が重要だからこそ、「何を言ってるか」をきちんと尊重しようという考えから作られているのではないでしょうか。

正論最強ということではなく、誰が言うかという強すぎるバイアスを意識的に抑えるためのツールということなのかもしれません。

社会人も2,3年やれば、必ず同じことを言っているのに、人が動く人とそうでない人がいるのに気付くはずですし、当事者として経験するでしょう。
そのタイミングで、人間の社会においての信頼の重要性に、本当の意味で腹落ちして気付けるかどうかが大きな差になるのではないかなと思います。

まとめ

ということで、就活中〜2年目くらいの自分に向けて、現実を見ろ!ということを伝える気持ちで、記事を書いてみました。

同じように、頭でっかちな人がいたらこの記事で少し視野が開けたり見方が変わるといいなと思います。自分より頭がいい人は世の中にいっぱいいますし、先輩は往々にして自分より良い意見だすことが多いです。そこを受け入れつつ、それでも超えてやるという気持ちを持てると楽しい社会人生活になるんじゃないかと。

論理的な不正解に従えということではなく、論理的な正解はある程度みんなわかってるという事実を踏まえて、その上でどう戦っていくかを考えましょうという話です。

以上、結局何を言ったかよりも、誰が言ったかのほうが重要で、人を動かすんだという事実から目を背けるべきではないでした。