2018-08-30

【書評】錯覚資産を使って、人生というゲームの戦略を立てることにフォーカスしよう!

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』

こんにちは、じゅんです。

突然ですが、こんなふうに思うことってないでしょうか?

  • 実力では負けてない奴が評価されて出世していく、なんで?
  • 手柄を大きく見せるような奴が評価される会社はクソだ、ずるい!
  • インフルエンサーって結局何がすごいのかよくわからない
  • 結局イケメンとかハイスペがモテる世の中なんだ…orz

そんなふうに思ったことのあるあなた。昔の私です。
本書『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』は、そんな昔の私に教えたい一冊です。

「自分の実力(魅力)は、特別表現しなくても誠実に生きていれば、誰かが認めてくれるはず。」
そんなふうに思っている時期もありました。
それをこじらせて、
「認めてくれないなんて、XXXのせいだ!」
みたいになりかけた時期もありました。

本書はそんなふうに思っている人への処方箋です。要は「認めてくれないよ」ということを構造的に理解して、その上で戦略的に生きていったほうが幸せだよというないようなんです。

この本、Twitterで話題になったので、なんかみたことあるなという人は多いんじゃないでしょうか?

もともと、分裂勘違い君劇場というブログをやられている方で、はてブで1000以上のブックマークがつく記事を量産していて、かくいう私もブックマークに入れていたブログでした。
本を買った時点ではそれに気付けず、本文を読んでいる途中で、そのブログの著者だと気付いて驚きでした。

早速ですが、この本の主張をざっくりまとめると以下のような感じ。

  • 軽視しがちだけど、実力以上に"周りから見たあなたの評判=錯覚資産"って重要
  • その評判もフラットな評価じゃなくて錯覚で生まれるもの多い
  • 錯覚は人間の心理の構造的に生まれるので逃れられない
  • 逃れられないんだからうまく利用して、自分なりの楽しい人生を歩んでいこう!

これ、ある程度社会人やって、本当に間違いなくそうだな〜と思うところです。

もちろん、実力は大切ですし、ないと話にならないんですが、それ以上に周りのひとからどう思われているかって大切なんですよね。

就活のとき、頭でっかちだった私は、DeNAさんのいう「誰が言ってるかではなく、何を言っているかでビジネスを行う」という話にめちゃ感銘を受けました。積み重ねた年月じゃなくて、論理で戦うんだ!的なエセコンサル脳ですね。正論ぶつけて戦うんだ的なノリでした。
それから数年、いろいろ経て現時点で思うことは、「理想はそうだけど、現実的には、誰が言ってるかで、ひとは動く」ということです。

考えればこれは当たり前で、新入社員のいうことばと、社長のいうことばなら、周りのひとは当然社長の言う言葉を重く捉えるわけです。専門性がいらないことであればあるほどそうです。

ビジネス書とかでは、信頼貯金という言葉で語られることも多いですが、ビジネスや社内の中で仕事を重ねていく上で、信頼が生まれてきて、その信頼の"貯金"を持っていると、その貯金分、ひとが動いてくれるよという話があります。
ここまでは体感値として納得していたんですが、一方で、端から見ると信頼貯金がない、入社したてのマッキンゼー出身みたいな人の意見が通ることもあったりします。

このあたりについて真面目なビジネス書ではなかなか整理されていなかったのですが、この本を読んでだいぶクリアになりました。

本書では、合理的に整理しきれない、周りからの評判というものを「錯覚資産」と表現しています。"錯覚"という言葉が秀逸で、本質をズバリついているように思います。すこし具体的に錯覚資産について書いてみます。

錯覚資産とは?

前提として、人間は心理学の観点から見て、常に合理的に論理的に考えられる存在ではないわけです。

例えば、ハロー効果。
前述したマッキンゼーの人というのは、「マッキンゼー出身」という肩書ゆえに、本人が優秀かどうかという判断に下駄がはかされているわけです。
就活中で言えば、学歴とかも明確にこのハロー効果の範疇になると思います。

このハロー効果をできるだけなくして、フラットに評価しているんだというのがビジネスの世界では是とされますし、実際にみんなそう思っています。
思ってはいるものの、無意識下でラベルに引きづられて評価が上がっちゃうのが、人間でそこから逃れるのは脳の構造的に不可能に近いです。

ハロー効果は一例ですが、このような人間の脳の構造的な欠陥というか合理的な判断ができなくなる現象が、いろいろと本書では紹介されていきます。

そういった欠陥を、本書では「錯覚」と表現していて、直感的に選択すると間違えちゃうというようなことって結構あるんですよね。錯覚含めての周りからの評判というものを「錯覚資産」と言っており、この資産が多いほど、キャリアを回すのが楽に簡単になっていくよという話が大きな概論です。

錯覚資産を踏まえたキャリア/人生戦略

本書では、その錯覚にどんなものがあるのか、ファクトとしての実験、どういう構造として整理できるかに多くのページが割かれていて、実際にその錯覚資産を利用して成功する方法は、最後の章になっています。

数学で、定理はシンプルでも、解法は問題それぞれなように、実際の人生で錯覚資産をどう使いこなしていくかはひとそれぞれなんじゃないかと思います。

とはいえ、部分的にでも錯覚資産を使ってうまくいくプランの例を考えてみました。

  • 学歴を最大限利用して就活、有名企業ブランドを利用して転職
  • 小さい成果を出す→それを資料にまとめてノウハウ化→社内で〇〇の人になる→大きい仕事もらう
  • 月100万PVのブログを運営→その実績でTwitterでノウハウ発信→フォロワー数万人→書籍を執筆→オンラインサロン化

大切なのは、(ある程度の)実績を出すことと、それを最大限広報することです。

その上で、更に実績を出すことで、掛け算的に実績への評価が高まっていくという感じ。
一番わかり易いのは、普通に会社の仕事をする中で、自分が出した成果をきちんと周りの人に伝えることかなと思います。その1クッションがあるだけで、社内での錯覚資産の積み上がり方が変わるわけですよね。

そのときに大切なのは、「もっとすごい人がいるし」「突っ込まれたくない」ってならないこと。とにかく発信することでしか評判というものは生まれないです。

最初から評判になる実績や、伝え方をうまくデキる人はおらず、打席に立つ回数で勝負するしかないのです。
今持っているスキルや実績をベースに、自分が幸せだと思う状態に向けて、どう動いていくのがいいのか考えて行くのが重要ですね。

まとめ

ということで、錯覚資産についてかかれた本書について、ざっと書いてきました。

錯覚資産というものの存在にはうっすら気付いていたものの、名前がつくことによって一気に考えやすくなった感があります。まだその存在に気づけていなかったり、認めたくない!という人には、できるだけ早い時期に読んでほしいなと思っています。

個人的には、最低限仕事ができるようになった社会人2〜3年目の25歳くらいに読むと、腹落ち感とともに人生を考える上での、一つの大きな武器になると思うので、おすすめです。

もちろん、私と同年代のアラサーの方でも、確実に役に立つ概念であり、ツールなので抑えておくことをおすすめします。

ふろむださんはTwitterとブログもやられているので、そちらもチェックしてみるといいんじゃないかと思います!